閉じ込められた良い子たちのバラッド
檻抜け出し旅に出る 荷物は最少 スマホいらない
食べること忘れるほど この広い世界には
景色があり 人がいて 生きる方法がある
 
常識良識なんて ちっぽけに見える
誰も喜びもしない 接客マニュアル
不満抑えて働かされて
我慢代金 給料高いか安いか
炎上恐れ熱くなれずに 死んだふりして生きてゆく
 
それでも誰もが 笑顔絶やさず
リモートワークで サボりもしない
いつもどこかで誰かに 監視されているよな
アリバイはネットの履歴だなんて 悲しくないか
 
多様性を認めれば認めるほどに
毎日が窮屈になっていくのはなぜ
価値観共有だなんて
形のないもの共有したこと どうすりゃわかるの
言葉ばかりが立派な服着て
街を歩けば 不満の矛先
 
子どもたちが平和や環境を語る
大人たちの望む通りの言葉で
子どもらしいということは
どんなことを言うのだろうか
思いはそうやすやすとは 言葉にできない
身の丈を超えたことは 誰にも語れない
人生という年輪
その美しさも深さも知らないままに
世の中の成り立ちや地球の将来
知ったかぶりなら生きる意味はなく