ころなかうた
夕暮れに街は沈み
絶望ばかりじゃ生きて行けない
もういくつ眠れば
あの日いた場所に戻れるのだろう
誰のせいでもないなら
叫びたい気持ちどこにやればいい
今大切なこと
来た道よりもこれからのこと
私にあるのは 放っておけない家族と
生きるための仕事
そして中くらいの夢
 
だけど今思うことは
人を責めるのは容易いけれど
何もよくならない
何人も幸せにできない
美しい国に生まれ
平和であるのが当たり前のようで
だけど今このときにも
当たり前を奪われる人がいる
 
日々は縛られても何からも自由なこと
誰かの視線よりも自分を貫くこと
 
テレビをつければ
何もしない人たちが
わがもの顔で言いたい放題
片や穏やかな物腰の人が
世の中の不思議 すべて解き明かし
 
そうして今日も過ぎていく
怒りと納得に操られ
愛すべき国はどこに行くのか
誇るべき心も歴史も
なぜ貶めて嬉しいのだろう
普通であることが
なぜ普通でないのだろう
言うべきことも言えず
落ちて行くのか